FacebookがOculusGoの販売を2020年末に終了へ。今後はQuestとRiftに注力か。

FacebookがOculusGoの販売を2020年末に終了へ。今後はQuestとRiftに注力か。

2020年6月23日 オフ 投稿者: homido

Oculusは6月23日公式ブログにおいてスタンドアロン型VRヘッドセット「OculusGo」の販売を終了することを発表しました。VRヘッドセットの入門機として親しまれてきたOculusGoですが、Facebookは今後、昨年発売したOculusQuestに、より注力していく方針であるとしています。

OculusGoの販売が2020年末で終了へ

今回販売終了が発表されたOculusGoは3DoFトラッキングが搭載された、外部機器との接続を必要としないスタンドアロン型のVRヘッドセットです。2018年の発売以来、スマホ以上のクオリティを実現できるVRヘッドセットとしてはリーズナブルな価格(32GB:19,800円、64GB:25,700円)で多くのユーザーにVRの楽しさを提供してきました。

また、エントリーレベルのVRゲームのために必要なスペックが揃っているだけではなく、VRを導入しようと考える企業その他の組織にとっても使い勝手の良さが評価されています。OculusGoの販売終了が決定された背景には、昨年発売された6DoFトラッキングのスタンドアロン型VRヘッドセット「OculusQuest」が「圧倒的に好意的」なセールスを記録したことにあります。

OculusQuestの好調なセールスを受け、Facebookは

『(コミュニティは)6DoFこそがVRの未来であることを明確に示してくれました。そのため、3DoF VR製品をこれ以上販売しないことを決断しました。』

としており、3DoFよりも遥かに没入的な6DoFトラッキングの製品・コンテンツに一本化する方針を示しました。

さらに、『これからはQuestとRiftの製品の改善にさらに力を注ぐため、今年はOculusGoヘッドセットの販売を終了します。』というコメントを発表しています。

ユーザー向けのサポートは2022年まで継続

OculusGoの販売終了により気になるのは、OculusGoユーザーに対するサポート体制の動向です。FacebookはOculusGoの販売終了を2020年末としていますが、すぐにOculusGoが利用できなくなるわけではありません。2020年12月4日以降はOculusGo向けアプリの更新が停止され、12月18日以降は新規アプリのストア追加も終了します。それでも、2022年まではOculusGo本体のバグ修正やセキュリティパッチなどのサポートは行われるとのことです。